たきこみごはんは、米に野菜や魚貝類、木の実などを加えて、塩やしょうゆで味付けしてたいたごはん料理のことです。米と具をいっしょにたきこんで、ごはんに具のおいしさを移すもの、後から混ぜて具の持ち味を生かすものなどいろいろです。中に入れる具によって、四季の味が楽しめます。また、郷土料理の中にも具などに特ちょうのあるたきこみごはんがあります。


たきこみごはんの歴史
たきこみごはんは、米の収穫が十分でなかったころ、米を節約するためにいろいろな具を混ぜていたのが始まりです。
奈良時代

あわ飯 食事の量を増やすため、ねばり気のあるあわを、米に混ぜてたきこみました。
かて飯 かて(糅)とは米の節約のため、量を増やすものとして混ぜてたく具のことで、あわのほか、麦やひえなどの雑穀や野草、いも、だいこんなどを混ぜてたきました。このかて飯が今の「たきこみごはん」のルーツです。
室町時代

変わり飯 かて飯が、ごはん料理の一つとしてもてはやされ、「変わり飯」とよばれるようになりました。米に麦、くり、豆、野菜などを入れてたいたものです。
江戸時代

とり飯、かき飯
などの登場
えんどう飯、ねぎ飯、竹の子飯、だいこん飯、とり飯、かき飯、かに飯など種類が増えていき、味や季節感を楽しむ料理になりました。


ワンポイント豆知識
アメリカやヨーロッパなど、穀物としては主に小麦を原料とした食べ物を食べている国々では、米は野菜のようなあつかいがされているんだ。野菜や魚貝類、肉類などの具を加えて調理した、たきこみごはん的なものも野菜を食べる感覚だね。例えば、本格的にたきこんで作るピラフやトマトライス、バターライスなども、料理にそえる物として使われているんだ。


おいしい作り方
●「たきこみごはん」を作ってみよう!
作り方のポイント

(1) 水加減は調味料をふくめ、米の体積の10%増しを標準とする。
(2) 塩やしょうゆなどの調味料は、米を30分以上水につけて十分に吸水させたあと、たく直前に加える。
(3) 具を入れる時期は、具によって異なる。例えば、野菜などはたき始めから。魚貝類を軽くにて入れる場合は、ふっとう直後やむらす直前に混ぜます。

四季の味わい「たきこみごはん」

竹の子ごはん
ゆでた竹の子をうす切りにし、たき始めから入れる。
えだ豆ごはん
えだ豆は、さやから取り出し、塩を加えて、ごはんといっしょにたき上げる。
くりごはん
くりは皮をむいて縦半分に切り、水にさらしたものをたき始めから入れる。
いもごはん
さつまいもなどのいも類は一口大に切り、生のままふつうの水加減で、たき始めから入れる。