イネの苗(なえ)は大きくなるにつれて、つぎつぎに新しい茎(くき)が根元から枝わかれのように増えます。これを「分けつ」といいます。
田んぼとちがい、分けつが進み、苗(なえ)が大きくなると水そうやプランターでは狭(せま)くなってきます。
先のとがった針のような4枚目の葉が出たら、なるべく早い時期に「間引き(まびき)」しましょう。
狭(せま)い場所にたくさんあっても苗(なえ)は大きく育つことができませんから、太くて元気そうな苗(なえ)を残してあとは抜いてしまいます(苗(なえ)と苗の間かくが20センチぐらいあくように本数を調整します)。間引き(まびき)は元気な苗(なえ)をさらに大きく育てるための工夫(くふう)です。
抜くときには苗(なえ)の根をいためないように、5センチくらいの深さから、手のひらで土ごと苗(なえ)をすくい取る感じで抜いてください。間引き(まびき)で残した苗(なえ)は水そうやプランターの真ん中に移しかえます。
間引き(まびき)した苗(なえ)も、ちがうバケツなどに移しかえれば育てることができます。移しかえる土には化成肥料(かせいひりょう)2gぐらいを混(ま)ぜるのを忘れないでください。移しかえたあとは、水をたっぷりあげておけば2〜3日で新しい根が出て、またぐんぐん育ち始めます。
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