テーマ:「体脂肪を減らすための運動とごはん食」

京都大学大学院人間・環境学研究科教授 森谷敏夫先生

食事中の脂肪の増加が肥満の増加に

 日本では食事でとるエネルギー量は年々減ってきていますが、肥満者が増加しています。その理由としてまず考えられることは、食事中の脂肪の量が増えてきていることです。1950年頃では食事全体のエネルギーのうち7%を脂肪からとっていましたが、2011年では26.4%までになっています。また、やはり運動不足ということがあげられます。運動不足により筋肉が減り、その分食べていますから身体に脂肪がついてしまうということになります。

体脂肪を減らすには1日30分歩く

 ついてしまった脂肪を減らすには、まずは運動をすることです。運動をすると、体重を調節している自律神経が鍛えられます。具体的には、1日30分歩くと100kcalほどエネルギーを使います。それを、1年続けると5.2kgの体脂肪がとれることになります。

自律神経:心拍、血圧、体温、食欲などを自動的に調節する神経

ごはん食は体脂肪になりにくい!

 食生活でのアドバイスは、食事でごはんをしっかり食べることが大切だということです。
 昔は脂肪もごはんなどの炭水化物も、とり過ぎると身体の脂肪になるといわれていました。ところが、1993年にスイスの学者が研究したところでは、毎日、通常にプラス余分に1,000kcal分の脂肪を10日間食べさせたグループでは、全部が体脂肪として身体につきました。ところが、ごはんを余分に1,000kcal、10日間毎日食べさせたグループは体に90gの脂肪しかつかなかったのです。そして、少なくても25%以上は身体の発熱作用で代謝されてしまいます。つまり、ごはんは身体の脂肪になりにくい食べ物ということになります。
 身体の脂肪を落とすには、運動、肥満対策にはごはん食をしっかり食べましょう。

ごはん食は体脂肪になりにくい!