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日本医科大学内分泌代謝内科・教授 |
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動脈硬化の予防にはコレステロールを減らすだけでは不十分 |
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日本人の死因の第2位(心疾患)と第3位(脳血管疾患)を合わせると、第1位(悪性新生物;がん)とほぼ同数になります。心疾患と脳血管疾患はベースに動脈硬化があり、その予防は非常に重要な課題です。また、最近注目されているメタボリックシンドロームも、放置するとやがては動脈硬化に至ることから、その仕組みを解明しつつ、予防法について考える必要があります。 |
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この動脈硬化を引き起こす因子としてはLDL-コレステロール*2の増加があります。しかし、動脈硬化の治療は単純にLDL-コレステロールを下げる治療だけでは不十分であることがわかってきました。肥満や高血圧、脂質異常、糖尿病などの危険因子が重なり合うメタボリックシンドロームの改善も併せて考えることが必要になってきたのです。 |
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一方、食習慣との関係でみると、動脈硬化性疾患の予防が期待できる食事法として地中海食が報告されています。また、日本人のエビデンスとしては、魚油に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)*4摂取の有効性があります。つまり食習慣を変化させることで、動脈硬化の発症を予防できると考えられるのです。塩分を控え、コレステロールや脂肪をとり過ぎない食事を意識することが大切です。 |
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【用語解説】 |
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*1 プラーク 動脈の血管壁に沈着した脂肪の塊。プラークが破裂すると、致死的な脳心血管障害を招くこともある。 |
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*2 LDL-コレステロール LDL(低比重リポ蛋白)と結びついたコレステロール。全身にコレステロールを運ぶ役割があるが、過剰になると血管内にたまりやすいため、「悪玉コレステロール」とも呼ばれている。 |
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*3 一次予防・二次予防 一次予防は、病気にならないようにする予防。二次予防は、なってしまった病気をそれ以上悪くならないようにする予防 |
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*4 EPA 青背の魚に多く含まれる成分で、動脈硬化の予防などが期待される。 |
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制作・著作 米穀安定供給確保支援機構 |