春菊(冬)
独特の香りが鍋ものに欠かせない名脇役
原産地の地中海沿岸では観賞用植物で、食用にしているのは東アジアに限られます。鍋ものやおひたし、あえものにして、特有の高い香気を楽しみます。ビタミンB2、カルシウム、鉄分を多く含み、特に多いのがカロチン。ゆでた春菊100gを食べると、ビタミンAの成人1日所要量を満たすことができます。
ぶり(冬)
厳寒の海を下ってくる脂ののった寒ぶり
冬に日本沿岸に南下してくるぶりは、太って脂がのっています。これが冬の味覚、寒ぶりです。ぶりはわかし、いなだ、わらさと、成長するにつれて呼び名が変わる出世魚。北陸では、正月の神事に塩ぶりを供えるところがあるとか。刺身、塩焼き、照り焼き、煮つけなどのほか、塩ぶりなどにも加工されます。
菜の花(春)
つぼみのほろ苦さが春こそのおいしさ
花のつぼみを食べる、春の訪れを象徴する野菜です。冬から初春にかけて出回る期間が短いので、時期を逃さずに味わいたいもの。さっとゆでてアクを抜き、 おひたしやあえものにします。
たい(冬)
調理法を選ばず姿、味ともに天下一品
「めでたい」に通じることから、おせちや祝いの席にたいの姿焼きは欠かせません。白身で淡白、煮ても焼いてもおいしい魚です。「タイは目の下一尺」といい40〜50cmのものが最も美味といわれています。
 
  うど(春)
高い香気と歯ざわりが食欲をかき立てる
春の山菜として野生の山うどが珍重されますが、軟化栽培したものが主に出回っています。独特の香りと歯ざわり、甘みが特徴で、あえものや酢のもの、天ぷら、汁の実などに使われます。アクがあるので、切ったら酢水にさらすのがポイント。低エネルギーで食物繊維を含むため、便秘予防に役立ちます。