毎日食べる白いごはんは、私たち日本人の食生活の主役です。“ごはんですよー”は“食事ですよー”と同じ意味で使われるほどです。
そのごはん、最近では炊飯器でおいしくたける時代になりました。でもちょっとしたくふうで、もっともっとおいしくなりますよ。


白いごはんの歴史
私たち日本人が、今のような白いごはんを食べるようになったのは、江戸時代の中期(18世紀)になってからです。それまでは、もみがらを取っただけの玄米(げんまい)や、半つき米を主に食べていました。
弥生時代

土器で、米(玄米)を煮たり、むしたりして食べた。
奈良時代「固がゆ」

土なべで煮た水分の少ない固めのおかゆを食べるようになる。これが“白いごはん”のルーツ。水分の多いおかゆは、今のおかゆのルーツとなる。
平安時代「姫飯(ひめいい)」

固がゆが、さらに水分が少なくなって飯として姿を見せ、姫飯とよばれるようになる。
鎌倉時代

金属やとう器のかまが広まり、「つば」のついたかま(羽釜)の登場で、調理も「煮る」から「たく」(煮る・むす・焼くを合わせた調理)に発展する。
江戸時代・中期

厚手のふたをつけたかまが広まり、煮る・むす・焼く(余分な水分をとばす)の「たき干し」法が定着。


ワンポイント豆知識
ふだん、私たちがごはんとして食べているのは「うるち米」という種類の米で、精米されて半透明になっているんだよ。ごはんをたくというのは、14〜15%の水分をふくんでいる米に水を加えて加熱して、水分65%程度のごはんに仕上げる(調理する)ことをいうんだ。