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お米づくりは、種もみを発芽(はつが)させ、苗(なえ)を育てることから始めます。種もみをまく時期は地方によって違いますが、4月末には種まきを終わらせましょう。種もみの入手
は近くにある稲を作っている農家やJA(農協)に相談してみましょう。

まず良い種もみを選びます(ひとくちメモを参照)。

種もみを選びおえたら、次に芽(め)を出させるため、皿などに浅く水を入れ、浸(ひた)しておきます。酸素が不足すると種もみが腐(くさ)りやすくなりますから、水を毎日とりかえるようにしましょう。温度が低いと芽が出にくくなります。温度変化の少ないあたたかい室内に置いておくと、3日から7日間くらいで芽が出ますから毎日しっかり観察しましょう。

(め)が出るまでの間に、苗(なえ)を育てるための容器と土を用意します。容器は深さが20cm以上あれば、透明(とうめい)な水そうやバケツ、園芸用のプランターなどでも育てることができます(プランターの場合は底にある水抜き用の穴をふさぎます)。土はできれば田んぼの土か、畑や学校菜園(さいえん)の土を使いましょう。なければ庭の土や園芸店で売っている畑用の土(黒土など)でもOKです。畑や庭の土の場合はごみや小石を取りのぞき、かたまりがないように細かくほぐし、よくかわかしてから使ってください。一度土の中の雑菌をなくすため、広げて日光消毒をするとよいでしょう。土は必ず深さ15cm以上入れて、容器のてっぺんから5cm以上をあけておきます。

容器に土を入れるときには、園芸店で売っている化成肥料(かせいひりょう)もいっしょに混(ま)ぜます。混(ま)ぜる量は、1つの苗(なえ)に対して2〜3gの肥料(ひりょう)が必要ですが、ここでは、あとで間引きしますので、水そう・バケツの場合で3gぐらい、プランターでは6gぐらい混(ま)ぜればじゅうぶんです。化成肥料(かせいひりょう)はイネが育つための養分(ようぶん)ですから、必ず土とよく混ぜてください。また、残った肥料(ひりょう)は後で使いますから、大切にとっておいてください。

白い芽が1mmくらい出たら用意した土に植えます。

 
種まきには中身のしっかりつまった良い種もみを使いましょう。
良い種もみを選ぶには塩水を使います。良い種もみは塩水に入れると沈みますから、浮かんだものは使わないようにしてください。選び終わった種もみは、すぐに水でよく洗います。

[塩水の濃さ]
良い種もみを選ぶときの塩水は、水100mlに対して塩13gを入れて作ります。